今日はよろしくお願いします。

緊張しますね、よろしくお願いします。

早速ですが、オーディオランドでは様々なオーディオ機器を取り扱っていますよね。
その中でも松井さんはどのオーディオがお好きですか？

そうですね…見た目だけでいうと、私はオープンリールデッキですね。天野さんはどうですか。

オープンリールデッキ、かっこいいですよね。僕は真空管アンプですかね。
光の温かみがいいんです。

真空管アンプはそうですね、温まってからの音が違いますもんね。
あの光を見ると、真空管が「生きてる」ってわかっていいです。

アナログは扱うのが難しいですが、昔の古い機械だったり、大きめの大型真空管を使うときに、上手く音出しできたときには感動を覚えます。

アナログ機器を使うのは本当に贅沢ですよね。
でもそこに魅力を感じる方が多いのでしょうね。

数あるオーディオの中でも、天野さんが今まで買取りしてきた中で、珍しい！これはうちで買取りたい！と思ったものなどありましたか？

そうですね…ウエスタンの古い年代物とかですかね。
ドライバーだったり、ホーンだったり、真空管だったり、やっぱり珍しいのは本当にあんまり出回ってないので、出会うと「おっ！」と思いますね。
先程、松井さんが好きだと言っていたオープンリールデッキも、中には珍しいものもありますね。

「生きている」といいますか、正常に動くオープンリールデッキは少ないですもんね。

そうなんですよね…それに今ではもうほとんど生産されていないんですよね。
オープンリールの音がすごく良いとオーディオマニアの方々の間で広まって、人気は増しているのですが…。
あのレコードを作る前のマスターってあるじゃないすか。デモ音源のような。
ビートルズが録音してたマスターテープが高額で出回ってるんですけど、それを手に入れてオープンリールデッキで鳴らしたいというマニアの方も少なくないそうです。

いいですねぇ。マスターテープの音でビートルズ聞いてみたいです！
売りに出す方も少ないので、出会えたらラッキーです。
出会えたらうちでも、買取りたいですね！

ちなみに、天野さんが今まで一番高く買取ったオーディオは何ですか？

今でも覚えています。
【Avantgarde（アヴァンギャルド）】のスピーカーですね。1000万円でした。

1000万円！？お話詳しく伺いたいです。

絶滅危惧種であるホーン型のスピーカーを現代に生き返らせたような、とても貴重なものになります。
高音が出る部分と低音が出る装置がそれぞれ全く別物になっていて、低音が出る装置１つで100万円ほどします。
それを６台積み重ねるんです。
もちろん、１つ１つに電源がいりますし、高音が出る方も特注で作らないといけないので、定価で購入するとかなり高価なものですね。

それはどういったところで使用されるんですか？

家庭用として使用される場合もあるんですが、とても大きいものになりますので、ホールのような天井が高い場所で本来の力を発揮します。

とても貴重なオーディオなので、どこかで本領発揮してくれているといいですね。

そうですね。一度は役目を終えた機器でも、もう一度活躍できる場所を探すことが出来ることは、この仕事をしていて良かった思うことの１つですね。

値段もそうですが、体験として、買い取りの際に実際今までにあった印象的な出来事などはありました？

今までお伺いした中でも印象に残っているのは、ご自宅の一角が完全にホール化されてるお宅ですね。
外観はごく普通の一軒家なんですけど、中に入ったら半地下のお部屋があって、そこがホールになっているんです。
そこに貴重なオーディオ機器が沢山並べられていて圧巻でした。

いいですね。ロマンを感じます。

あとは、系統は違うんですが、70度くらいの急な階段で、幅も狭くて…2階のお部屋から120キロ以上のオーディオを降ろす際は本当に骨が折れました…

上の階から重いオーディオ機器を降ろす、オーディオマニアの方あるあるですね！

オーディオマニアの方は、２階や３階など、上の階で楽しまれている方が多いような印象がありますね。

確かに！そうかもしれないです。

私はこういった、オーディオを熟知している専門スタッフが直接運搬に伺うところが、オーディオランドの良いところなんじゃないかと思ってるんです。

そうですね。
他の買取屋で、運搬に関しては、業者任せにしている所も多いですよね。

オーディオは精密機器なので、ご依頼いただいたお客様に少しでもご安心いただけるよう、知識のある専門スタッフが直接お伺いできることは、オーディオランドの強みですね。

最近では全国に拠点が増えてスタッフも増員したので、直接私達がお伺いできる地域も増えましたよね。
フットワークが軽くなったこともいいところだと思います。

オーディオランドの強みと言えば、私たち技術者が自社で修理・清掃・メンテナンスまで一貫して行えることが強みですよね。

そうですね。
事前査定買取と実際の買取価格が変わらないのも、松井さんの技術力のおかげです！

最近、他社さんに見積もりをお願いした際、最初に提示された金額からかなり下がってしまったからと、乗り換えで査定依頼をお願いされるお客様も増えています。
実際に見てもらったら「ここに傷があるので」「動作確認できないので」など、減額査定をされてしまうとか…

私たちは、動作不備があっても自社で修理・修復できますし、汚れがあっても自社で清掃を行います。
だから最初の査定から、実際の買取価格にほとんど変化がありません。
その他にも、梱包をすべて専門部署で行うことで効率化させたり、配送も自社で行うことにより、
一つ一つのコストダウンを行うことで、高価買取を実現していますね。

あと、専門知識を持ったスタッフが在籍しているので、お電話いただいた際も、知識のある専門スタッフが対応するので、オーディオならでは会話もスムーズですよね。
そこも魅力のひとつだと思います。

確かにそうですね。
今まで大切にされてきたオーディオを売ってくださる際に、せっかくお電話いただいても、電話口のスタッフに専門知識がないと、お客様も不安になりますよね。

「ここは信頼できる」「分かってくれてる」と感じてくださり、そこから話が進められるところも、オーディオランドを選んで頂けている要因の一つだと思います。

松井さんが今まで行ってきたメンテナンスで「これは難しかったけどなんとか修理できた…！」ってものはありますか？

そうですね…意外かもしれませんがCDプレイヤーですかね。
メンテナンスを行う前は、電源は入るけど肝心のCDの開閉ができない状態でした。
ですが、価格帯として10万円を超えている高価なものたっだため、なんとか頑張りました。

それはどのように修理するんですか？パーツを取り替えるとかですかね。

そうですね。パーツが壊れているものは取り寄せる場合もあります。
どこが悪いのかは本当にそれぞれ違うため、原因をしっかり見極めて、その都度それに合わせたメンテナンスを行っています。
この時は、CDプレイヤーのトレーが動いていなかったんですが、トレーはゴム仕掛けで動くんです。
なのでそれを、シリコンの釣り糸みたいなやつをくっつけて長さを作り直すとか、そういうことですね。

職人技ですね。
オーディオだったら基本的に何でも修理ってできるものなんですか？

難しいオーディオも、もちろんありますよ。
古いものになると、もうパーツを取り寄せることができないものもあります。
その場合は、どうしても難しいですね。

壊れているパーツが手に入らなかったら仕方ないですよね。
先程のCDプレイヤーのように、難しいものは大体修理にはどのくらいの時間がかかるんですか。

そうですね、２日〜３日くらいでしょうか。

そのくらいで出来るんですね。
もっと時間がかかるものかと思っていました。

１つのものに時間をかけてしまったら、他のものに手が回らなくなりますからね。
そこは職人の意地です（笑）

松井さんは、オーディオランドで働いてきて、どんな所にやりがいを感じますか？

そうですね。私はやっぱり、動かなかったものが動くようになった時でしょうか。
家電やパソコンは、動かないとその部分のユニットで交換するんですよね。パソコンで言うと、中身の基板を1枚そのまま変えるとか。
でも、オーディオとなるとそういうのじゃないんですよね。それぞれのオーディオで、形や作りから全然違いますから、1つのパーツの中でも、どこが悪いのかから調べないといけない。奥が深いんです。
丁寧に一つ一つ確かめて、パーツを変えてって作業が、昔の電気屋さんみたいな感じでですね。これで直っちゃうのがすごいですね。処分されてしまっていたかもしれないオーディオを、自分が修理してまた新しい方へお届け出来ると思うと、モチベーションにも繋がりますね。

技術者ならではのやりがいですね。

天野さんのやりがいはどういうところでしょうか？

やはりオーディオを通してたくさんの方に出会えることですね。
オーディオが好きな方は、我々よりも遥かに知識が豊富な方々が多いので、わからない時は正直に「わからないです」とお伝えし、お客様に教えていただくこともあるんです。
とても優しいお客様が多いので、たくさんのお話を聞かせていただいて、日々たくさんのことを学ばせていただいています。オーディオランドはとてもお客様に恵まれていると思っています。
また、ありがたいことにリピータさんがたくさんいらっしゃるので、そこからまた繋がっていくんです。
「誰々さんの紹介で」とか、「教えてもらったから依頼しました。」とご依頼いただいたときは、日頃真剣に取り組んでいることが認められたようでとても嬉しかったです。

お客様と関わっていると、そういったお声を直接聞けるのも嬉しいですよね。

本当にそう思います。
これからも感謝の気持ちをもっと還元できるように頑張っていきたいと思っています。