オーディオ買取の専門店がお答えするオーディオ機器のメンテナンスのすすめ(スピーカー編)

アイキャッチ画像引用元:Spendor公式

【まじめにオーディオ買取】をモットーとしているオーディオランド。

おかげ様で日頃より多くお客様より沢山のオーディオ機器を買取させていただいております。

今回は以前、雑誌にてインタビュー記事を掲載した際に好評だった、往年のオーディオ機器を扱う上で気を付けたいところや疑問に、オーディオ買取店であるオーディオランドがお答えしました内容を当ブログにて掲載したいと思います。

内容としては、オーディオ機器のオーナー様より、ご自身の所有する往年の機器を売却する際にマイナス査定にならない様にメンテナンスするにはどうすればいいか、との疑問にわたしたちオーディオランドのスタッフがお答えさせていただきました。

1:JBL/LE-8T 

疑問1 

JBLは10年ぐらいでエッジが硬化して動きにくくなる。せめて15年~20年はもつようにしたいが、どんな点に気をつければよいですか?

回答1 

「LE8T」に関しまして、初期のランサロイエッジは硬化、仕様変更後のウレタンエッジは劣化しボロボロになる。これに関しましては、ランサロイエッジに軟化剤を使用するという手もありますが、あまり効果はなかったとお客様からよくお聞きします。またJBLをはじめウレタンエッジを使用しているユニットに関しましては、日本の湿度関係上どうしても劣化は致し方なく5-10年経てば交換する他ないかと思われます。オーディオルームの環境、または使用頻度により常に動かすことで多少の期間は違うかもしれませんが、劣化してきたらメンテナンスという事をお願いしたいと思います。費用は掛かりますが、結果良い音で楽しむことも出来、メンテナンスをしていることで買取査定も相場の上限で掲示することが出来ます。

あえて一つ注意点ですが(あくまで買取させていただく私たちからの意見です)、エッジ交換の際、ランサロイ(ゴムエッジ)の物はランサロイ、ウレタンエッジの物はウレタンエッジに、出来ればオリジナルパーツ、もしくは質感のよいウレタンエッジで交換する事をお勧め致します。エッジの劣化を気にされ互換品の紙エッジや革エッジに交換される方がおられます。これは音質(オーナー様の音の好みがありますので)での事ではなく、私たち買取店は買い取った商品はメンテナンスし、次のオーナー様に販売しますので、「LE8T」のような名機を探されている方はやはり出来るだけオリジナル、または近い状態の個体をお探しになります。ですので折角高い費用を払って違う素材のエッジに交換してメンテナンスしていても、査定ではマイナスに作用してしまう事を注意して頂ければと思います。

 

2:SPENDOR BC2 /S-100

疑問2 

SPENDOR「BC2」と「S-100」を長年愛用してきたが、箱やサランネットの劣化が酷いので買取対象になりますか?

回答2 

SPENDOR「BC2」、「BC3」ともに良くある症状として、音のバランスが悪くなっていることがあげられます。低音の歪みはエッジ交換でほぼ改善します。ツイーター等もさすがベストセラー商品で本国でメーカーが部品発注しているかはわかりかねますが、発売から数十年経った今でも部品を入手することが出来ますが、交換時にバッフル面ネジ山、また取外し時にネジを強く回しすぎることによる表面の破損が見受けられます。

やはり発売から数十年経っており木材も乾いておりますので、気を付けてメンテナンスして頂ければと思います。

またサランネットの劣化、破れの症状も多いですが、オーナー様はネットを外してオーディオを楽しまれる方も多いと思いますのでそのまま保管頂ければと思います。

サランネットが劣化していますと、装着時に一番目立ちますので見栄えが悪く見え、大きく減額されると思われるオーナー様も多いと思いますし、多くの買取店では同じように大きな減額対象とされます。オーディオランドではSPENDORやJBLなどサランネットの劣化症状の多い物は生地を多少在庫しておりますので当店の工房にて張替えメンテナンス後、販売いたしますのでネットの劣化等では出来る限り減額査定の無いよう頑張らせて頂きます。

「S-100」もSPENDORの名機といわれるモデルですね。こちらは先程の「BC2」、「BC3」と違いユニットの取付ネジ部にゴムバッフルがついておりますので本体が破損しにくい、または見えにくくなっていますが、ゴム部の劣化や白濁などが見受けられます。こちらはアーマーオール等で軽く拭き、のちに乾いた布で拭くことで良く映えますね。

同じようにツイーター部のウレタンパッドも汚れが目立つようになってきますがこちらもツイーター交換時にのみ交換すればよいかと思います。

状態のよいものでしたら当店では今年、買取価格30万円程度で買取させていただいた実績もございます。

 

3:ロジャース/PM-510

疑問3

特殊なユニットで部品がない場合はメンテナンスが出来ませんか?

回答3

「PM―510」ですが、特にメンテナンス方法などに関しては先程のSPENDORと同じで、ツイーターに関してはまだ新品で入手が可能ですので、さほど問題ありません。しかし低音ユニットのR305がポリプロピレンコーンをつかった特殊なユニットですので、当店でも外部に修理委託する事になります。もちろん私共もメンテナンス費用は発生いたしますが、同業界であり多数の修理依頼をすることから個人ユーザー様の依頼よりは良心的な価格でやっていただけます。ですので故障しているから修理してから売却した方が良いと思うオーナー様もいらっしゃいますが、当店は自社、または外部委託も含め多数のネットワークがありますので、一度相談だけでもして頂ければと思います。(修理のみの依頼は現在お受けしていません。)

また、今回高音域が不足でSPENDORのツイーターを追加しているという「PM510」ですが、基本大きくプラス査定になる事もあまりありませんが、逆にマイナスになる事もあまりありません。バッフル板を交換されているとのことですが、元の板も残されていることが非常に良い結果となります。昨今は運送業界も厳しくなり、修理を出すにしても元箱がないと発送(荷受け)も出来ない、または精密機器専門業者になる為高額になるなど輸送が難しくなっております。ですから保管場所のスペースが許されるならば、元箱や付属パーツ、また音の嗜好による仕様変更をおこなった際のオリジナルパーツを置いておかれると、売却時思わぬプラス査定になる事があるかもしれません。

 

4:モニターオーディオ/プラチナムPL-300

疑問4 

現行機だが、バップルのレザー貼りの部分が汚れて変色してきたので、きれいにしたい。突き板部分もふくめて、きれいにすることで査定も変わるのでしょうか?

回答4

こちらの「PL300」は仕上げのレザー部にかなり上質の自然革を使用しています。
自然革は鞣しの際に使う薬剤や、取付時のボンドなどがつき、日本の湿度などで変化して変色、汚れになっていきます。これは高級ブランドの革製品も同様の症状が確認され、ブランドによっては無料でクリーニングするなど、当たりはずれはありますが避けようのないものとお聞きしました。

拭いてとれる物ではなく、専門性が求められるので、普段は乾いた布で拭いてあげ、自然革を使用している高級仕上げなのだと納得して使用されるのがよいかと思います。

私たちは素材の特徴もすべてではありませんが勉強しておりますので、買取させていただいた後、丁寧にクリーニング等のメンテナンスをし販売させて頂きます。

ですので自然革の汚れ等(大きな傷は減額査定になることもあります)ではオーディオランドでは問題ありませんの安心してください。

別商品になりますが合皮の劣化、ベタつきに関しましては張替えをする以外に対処方法がなく、また交換は製造国に送らなければならない等、多額の費用が発生するためおすすめは致しません。

多数のシステムを所有されているオーナー様は多いかと思われますが、適度に平等に鳴らしてあげ、普段は購入時に付属するウエス、またはやわらかい布で乾拭きしてあげるのが最良かと思います。

 

まとめ

さいごに、、、

メンテナンスに関しましては車などと同様に【こまめに見てやる】が肝かとおもいます。

多数のシステムを所有されていますと、すべてをまめに鳴らしてあげる事は困難かもしれませんが、何よりの長持ちの秘訣かと思われます。

またメンテナンスは費用は掛かりますが、所有時に最大限のパフォーマンスを出してくれますし、売却時には買取店側も気持ちよく、上限を掲示できます。

私たちはある程度知識を持っているいると自負しておりますし、日々買取時にオーナー様からの情報でアップデートしていきますが、他の買取店では知識がなく不安材料は買いとった後、販売時にどの程度影響がでるかわからない為、大幅に減額してきます。またオーナー様も減額されて当然と思ってる方が多いです。

知識不足の買取店が多いことが大幅減額の情報の元となっていると思いますが、まだまだ良心的な価格で修理される業者様もおられますし、簡単に、また軽い費用で直る症状も多いです。

現在名機と呼ばれるものは、車に例えるとクラシックカーの年数になります。クラシックカーを所有されている方はたまに走らせ、不具合箇所がないか確認し、問題があればコツコツ直していく。そんな楽しみもあるようです。

欧米の商品は日本の気候に合わない部分も多く、メンテナンスは必要不可欠と思いますが、たまに見てあげる、拭いてあげることで早期発見やボックスに関しては良い色味の箱に仕上がります。ただ費用が想定外に高額になることもあり、オーディオの趣味、嗜好も変わっていくと思われますので故障のタイミングで売却を考えられるのも正解かと思います。

私共は自社、提携業者などを含め多数のネットワークでご対応いたしますので、故障、劣化していても最低限の減額で買取査定させて頂きます。

是非一度、お持ちのオーディオ機器が現在どの程度の価格帯で買取されるのかお問合せだけでも結構ですのでご連絡くださいませ。

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