超有名ハイエンドオーディオをスタッフが実際に聴き比べてみた
「心地よい音楽の中で生活をする」ということに生きがいを感じる方は意外と多いです。
ハイエンドオーディオは、お金がかかる場合がほとんどですが、そのぶん私たちに素敵な音楽を提供してくれます。
この記事を読んでくださっている方の中にも、既にハイエンドオーディオの魅力にどっぷり浸かっている方やこれからハイエンドオーディオ機器を本格的にそろえていきたいという方はもちろん、ハイエンドオーディオ機器に興味を持っているという方などさまざまな音楽好きの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、そんなハイエンドオーディオを愛する方々のために、ハイエンドオーディオの有名メーカーの機器をスタッフが実際に聴き比べてみた結果をご紹介します。
「どのハイエンドオーディオが自分に合っているのかを知りたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
アンプメーカーのご紹介
まずは、アンプメーカーとその特徴をご紹介します。
Accuphase(アキュフェーズ)
Accuphaseは、1972年創業と比較的まだ新しい企業ですが、その音質の良さや深みなどには定評があります。また、まだ歴史が浅いにも関わらず「AAVAシステム」やコンバーターの歪率を改善する「MDS」といった技術など、Accuphaseにしかない独自技術をたくさん持っている非常に技術レベルの高い企業でもあります。
Accuphaseのアンプについて
Accuphaseのアンプの特徴ですが、一言でいうと「非常に音が綺麗」です。
もちろん、どのスピーカーを通して音を出すかによってもまた音の特徴は変わりますが、透き通ったような音の美しさがAccuphaseのアンプの魅力のひとつです。
ジャズやアコースティックギターなど、落ち着いた雰囲気の音楽が好きという方は、アコースティックギターの弦をひっかく音まできれいに聞こえるほどなので、実際に目の前でアーティストに演奏してもらっているような感覚を楽しむことができます。
オンボーカルの音楽を聴く場合には、歌手の息遣いなどかなり細かい部分まできれいに、美しく再現してくれます。
Accuphaseのアンプが奏でる音楽は、とにかく透き通っていて綺麗であるため、音に透明感を求める方には向いているメーカーといえます。
DENON(デノン)
DENONは、1910年創立の日本コロムビア社のアンプメーカーのひとつです。2010年に日本コロムビア社から独立し、日本を代表するアンプメーカーのひとつとなりました。
ちなみに、1945年8月15日の正午に行われた、昭和天皇による終戦を伝える玉音放送は、デノンが録音した録音機によって放送されたというエピソードは、ファンの間では有名なエピソードです。
DENONのスピーカーについて
DENONのスピーカーが鳴らしてくれる音は、Accuphaseのスピーカーと似ていて「音が非常に綺麗」といった印象です。
音が全体的にハッキリしていて、パキパキした雰囲気であるためなおさら音が丁寧に、綺麗に聞こえるのだと考えられます。
ただし、環境にもよりますが、アキュフェーズに比べると高音域が少し聴いていて耳が辛くなる感覚になるときがあるなという感じでした。そのため、人によっては高音域のサウンドの調整が必要になる場合があるかもしれません。
DENONのスピーカーはまさに日本らしく、音が綺麗で丁寧です。歌手の息遣いや、ギターの弦を弾く音まで忠実に再現してくれるため、その楽曲の世界をフルで堪能することができます。
LUXMAN(ラックスマン)
LUXMANは、ラジオが放送開始となった1925年に創業した歴史のある企業です。創業80年を超えた今でも、その音質の良さや製品への強いこだわりなどが日本はもちろん世界中からも注目を浴び続けています。
「どれだけ自然に、純粋に音を響かせることができるか」といったことに重きをおいて開発や製造を行っているというところもラックスマンの大きな特徴です。
LUXMANのアンプについて
LUXMANのアンプが鳴らしてくれる音は、綺麗すぎず、迫力もありすぎず、非常に自然です。飾り気のない音そのものの良さを最大限に活かしてくれるアンプといえるでしょう。
とはいいつつも、臨場感はあるので、曲にどっぷりと浸からせてくれる数少ないアンプです。音は飾り気がなくてシンプルなのですが、歌手の声や楽器などの魅力を最大限に引き出してくれます。そのため、聴いていて飽きることがほとんどなく、シンプルだからこそここまで楽曲そのものの魅力を引き出すことができるのでしょうね。
FM Acoustic(エフエムアコースティック)
「For Music and Acoustics」のFとMを使うという斬新かつ素敵な名前のスイスで1973年に創設された実績と歴史がある有名なアンプメーカーです。
FM Acousticでは、部品選びが厳重に行うなど音質にはどの企業よりもこだわっています。そして何より、一台一台職人の手によって手作りされるためそのクオリティの高さや高級感、音質は非常に魅力的だと語る世界各国にファンが多数存在しています。
エフエムアコースティックのアンプについて
エフエムアコースティックのアンプが鳴らす音は、ソナス・ファベールのスピーカーのように色気や艶のある音に非常に近いです。
特にジャズなどを聴くと、楽曲のセクシーさや艶をダイレクトに感じることができます。
「日本のメーカーのアンプやスピーカーは、音の鳴らし方が真面目すぎる、きっちりとしすぎている」などと感じる方や、海外のハイエンドオーディオ機器が好きな方、クラシックなどをよく聞いていて艶のある音が好きという方には特におすすめのアンプです。
やはり海外製のアンプやスピーカーは、艶があったり上品な雰囲気のある音を奏でてくれるものが多いですね。日本のメーカーにも、海外のメーカーにも、それぞれのよさがたくさん詰まっているため、どのメーカーも選び難いです。
Macintosh(マッキントッシュ)
McIntoshはアメリカ、ワシントンで1949年に設立し老舗オーディオメーカーです。生産拠点をアジアに移すメーカーも多い中、今なおmade in USにこだわり最高レベルの品質管理を維持しています。「ブルーアイズ」として親しまれるMcIntoshのアンプは、耐久性、実用性、安定感、そしてデザイン性、ブランド力から言ってもオーディオファンなら一度は憧れる存在、ハイエンドの中でも別格です。
Macintosh(マッキントッシュ)のアンプについて
時代は変わってもMcIntoshの精神は一貫しています。McIntoshのアンプには真空管全盛時代からある技術の「出力トランス」が搭載されています。
そのためか音にはどこか温かみと言いますか厚みを感じます。その曲の人間味ある表情を増幅して我々を包んでくれるような、心地良く押し寄せ続ける音の余韻にうっとりさせていただきました。すっかり部屋はMcIntoshの世界に様変わりしました。パワー、安定感、潤いのある音の質感どれを取っても◎この圧倒的存在感が「いつかはMcIntosh」と今なお語りぐさになる所以だと思います。
スピーカーメーカーをご紹介
続いて、スピーカーのメーカーと特徴をご紹介します。
TANNOY(タンノイ)
TANNOYは、スピーカーを製造しているイギリスの企業です。1926年創業ととても歴史のあるメーカーで、世界中はもちろん、日本にもTANNOYのスピーカーファンは非常に多いです。「TANNOYのスピーカーはどんな細かい音も拾う」と唸るファンがいるくらい、忠実に音を奏でることでも有名です。
TANNOYのスピーカーについて
Accuphase系のきれいな音と比べると、TANNOYは人によっては少し曇ったような音の雰囲気を感じる方がいるかもしれません。音に非常に重厚感があり、まるでその楽曲の背景なども感じられるのではないかと思うくらい、頭と身体に音が染み込んでいくような感覚に陥りやすいです。透明感はもちろんあるのですが、その中に迫力や重圧感もあるためとても深いです。
ドラムのシンバルの音など、比較的高めの音もなめらかに表現してくれます。音量を大幅にあげても歪むことがほとんどないため、重めで迫力のある音が好きという方、ロックなど比較的激しい音楽を好む方にはとてもおすすめできるスピーカーです。
Sonus Faber(ソナス・ファベール)
Sonus Faberは、1980年に創業した比較的新しめのスピーカーを製造している企業です。
音質はもちろん、デザインにも非常に強いこだわりを持っているメーカーで、音とデザインが両立しているハイエンドオーディオを求めている方にも人気があります。
Sonus Faberのスピーカーについて
Sonus Faberのスピーカーが鳴らす音は、結論からいうと「普段の日常で感じることのできる音」や「普通」といったもののなかに、艶や色気がある感じような音に感じます。
聴く音楽によって変わる可能性はもちろんありますが、重圧感や迫力はそこまで強くありません。
Sonus Faberのスピーカーは、普段聞き慣れているような音を鳴らしてくれるため非常に安心感があります。
音が尖った感じや、音が綺麗すぎる、整いすぎているすぎる感じもなく、特にクラシックやジャズなどを聞くと安心感を得ることができる数少ないスピーカーといえるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。「気になっているメーカーやお馴染みのメーカーもあったけど、それぞれ音質がどのようなものかは明確にはわからなかった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
音の感じ方や使っているオーディオや空間などの環境条件によって音質は様々ではありますが、この記事を読んで、少しでもみなさんのハイエンドオーディオ選びの役に立つことができれば嬉しく思います。
オーディオランドでは、受付の時点から専門知識を持ったスタッフが対応しております。
今持っているハイエンドオーディオを別のものへの買い替えをご検討されている場合でもお気軽にスタッフにご相談ください。
ハイエンドオーディオ機器を買い換えるときは、以前使っていたものをそのまま処分したり知人に譲ってしまうより、専門の業者に依頼して査定をしてもらったほうが、高価買取が期待できます。
オーディオランドはおかげさまで創業11年、買取点数は10万点以上の実績がございます。
また、有り難いことに以前、買取依頼をいただいたお客様からもたくさんのリピートをいただいております。
「今までとは少し違うタイプのアンプやスピーカーを購入したい」とお考えの方は、ハイエンドオーディオ機器に詳しいオーディオランドに相談してみてください。