ALTEC アルテック「Voice of the Theatre」A5とA7の違い
アイキャッチ画像引用元:Great Plains Audio
アルテック・ランシング社の代表的なスピーカーといえば、「ボイス・オブ・ザ・シアター」と名付けられた劇場用スピーカーですね。ボイス・オブ・ザ・シアターは、1945年にA1からA6が発売され、その後1954年にA7、以降A8、A9、A10が加わり全部で10種類のラインナップがありました。中でもA5、A7は日本国内で流通したフロントホーン型のエンクロージャーを持つモデルです。今回のブログでは、ボイス・オブ・ザ・シアターシリーズのA5、A7の違いをご紹介させていただきます。
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A5、A7の人気
ボイス・オブ・ザ・シアターシリーズは1940年代から1990年代までの約50年間製造され、1953年には映画芸術科学アカデミーからワールドスタンダードの承認が与えられました。マニアの方々の間ではユニットによる音の変化やホーンの違い等を楽しむ深い世界があり、気取らず男くさい外観も、長期の人気に繋がっている要因でしょう。
A5の特徴
A5は日本での流通がA7よりも遅く、1975年以降になって初めて国内のカタログに掲載されました。ちなみにA7は60年代のカタログから掲載されています。ステレオサウンド誌によると、A5の高域ホーンはマルチセラーホーンがオリジナルだったようですが、代理店であったエレクトリがホームスピーカーとして使用することを考慮して311-90に変更したそうです。海外ではA5、A5A、A5-Xなどの型番があり、仕様ユニット等を変更すると製品名も変わっていたのですが、日本国内ではA5システムと呼ばれる機種のみが長い期間販売されていました。
A7の特徴
1947年に発表された800システムがルーツと言われているA7は、60年代から日本に輸入が始まったとされています。初めは銀座オーディオセンターが日本販売元でしたが、ステレオサウンド誌によると、1966年からはエレクトリが代理店となったそうです。構成においては、A5と違ってA7はオリジナルのまま販売されていました。例外としてA7-XSのみ複数の変更が加えられています。
A5とA7の違い
A5、A7は共にアルテックの代表的な劇場用スピーカーシステムですが、エンクロージャーにおいては基本的に年代が同じなら同じモデルが使用されています。ただし、ユニット構成の違いでA7は8Ω、A5は16Ωといった違いがあります。ホーンにおいてはラジアルホーンとマルチセルホーンがあり、A7の場合は511Bや811B、希少モデルの511Aや811A、801A等の中から選択することになります。A5の場合はマルチセルホーンの805、1005、1505か、ラジアルホーンの311-90、311-60等の選択によって音の傾向が大きく変わります。一般的に、マルチセルホーンはアルテックらしい音と言われ、ラジアルホーンは非常に狭い場所で使用される傾向があります。また、ドライバーの選択も重要なポイントです。
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