ALTEC 830A Laguna ラグーナを買取させていただきました!商品のご紹介です
「Voice of the Theatre」(ボイス・オブ・ザ・シアター)として劇場用のスピーカーが有名なALTEC社から、家庭用機器として1957年に発売されたのが「830A Laguna」(ラグーナ)です。ラグーナは同年に発売されたカピストラーノ、コロナ、ヴェルデなどのシリーズ中でも最上位に位置付けられています。
日本に輸入された数が非常に少ない為、国内にはオリジナル製品がわずかしかなくレプリカ品が多い中、今回はオリジナルのラグーナを買取させていただきました!(写真上・下)
そこで本日のブログでは、「830A Laguna」についてご紹介させていただきたいと思います(^^♪
ALTECのご紹介
Altec Lansing Technologies, Inc.(アルテック・ランシング・テクノロジーズ・インク)はアメリカの音響機器メーカー・ブランドです。かつては、劇場や映画館向けの業務用機器に著名な製品が多かったのですが、現在は主にモバイル音楽プレーヤー用スピーカーのブランドとなっています。
1945年にはアルテックの代表商品となるVoice of the Theatre、604等の製造を開始し、以後1950年代から70年代頃にかけて数多くの音響機器を発売し、業務用音響機器業界で高いシェアを確立しました。堅牢かつ音響効率の極めて高いスピーカーや、「アルテック型」と呼ばれる独自の回路を用いたパワーアンプなどで知られ、明るく張りのある音質はアルテックサウンドと称されました。
画像引用元:Great Plains Audio
ALTEC社の歴史
ALTEC(アルテック)は、1941年にWestern Electric(ウェスタン・エレクトリック)社の主要メンバーによってオーディオ機器メーカーとして設立されました。
同年にはジェームス・バロー・ランシング氏が社長を務めるランシング・マニュファクチャリング社を買収し、社名をALTEC Lansingと改めました。ランシング氏と言えば後にJBL社を創業した人物ですが、ALTEC Lansing社でもその優れた技術力が評価され技術副社長として就任しました。
画像引用元:Great Plains Audio
「ボイス・オブ・ザ・シアター」
ALTEC Lansing社の主力製品は、大型施設で使用する劇場用スピーカーが有名で、特に米国の映画館や劇場のほとんどがALTEC Lansing社製の大型スピーカーを使用していました。
アルテック・ランシング社を代表する劇場用スピーカーといえば1945年に発売された「Voice of the Theatre」(ボイス・オブ・ザ・シアター)ですね。Aシリーズとして発売されたこのシリーズは、別名「ボイス・オブ・ザ・シアター」と名付けられ、1940年代から1990年代までの約50年間製造されました。1953年には映画芸術科学アカデミーからワールドスタンダードの承認が与えられています。
日本に初めて輸入されたALTEC Lansing社のスピーカーは、ボイス・オブ・ザ・シアターシリーズの「A7」で、時代は1960年代と言われています。ALTEC Lansing社が生み出した数多くのスピーカーの中でも、特にフロントホーン型のエンクロージャーを持つ「A5」と「A7」はオーディオファンから人気があるシリーズです。
画像引用元:Great Plains Audio
A5は最も販売期間が長いシリーズで、特徴としては並外れた存在感を持つ外観と1.4インチもあるコンプレッションドライバーの装備、そしてハリのある明るい音が特徴的です。
画像引用元:Great Plains Audio
次に、A7はA5に比べてコンプレッションドライバーが小型で全体的にもコンパクトなサイズでした。ゆえに、オーディオファンの間では扱い易いと評判で最も人気が高かったシリーズです。
ALTECスピーカーは日本でも映画館や劇場、公共施設、レコーディングスタジオなど様々な場面で活躍し、今でも世界中のオーディオファンに愛され続けています。
当社のブログでも「Voice of the Theatre A5とA7の違い」をピックアップしていますので、是非ご覧ください♪
画像引用元:AUDIOHOLICS
830A Laguna
ALTEC Lansing社初の家庭用スピーカーであり、コーナー型820Aの後継機として発売されたのが「830A Laguna」(ラグーナ)です。1959年、民生用スピーカーのラインナップに計6種類のモデルが追加され、ラグーナはその中でトップに立ちます。業務用のボイス・オブ・ザ・シアターシリーズの性能を存分に引き継ぎ、通常のリスニングレベルで再現出来るスピーカーを目指して改良を重ねて製造されました。
ラグーナの音質は、高音と低音のバランスはもちろんのこと、家庭用のスピーカーでは再現が難しいと言われていた中低域の音質量も格別で、2基搭載されたウーファーにより音圧は力強いまま、かつ音質や広がりも理想的に表現しています。また、中央に集中しがちな低域に広がりを持たせる為、コーナーキャビネットの設計正面パネルに左右の角度を付け、これにより部屋の隅々にまで躍動的なサウンドを響かせることを可能にしています。さらに、エンクロージャーから脚部にかけての設置面を限りなく小さくし、エンクロージャーを床から離すことで音の緩みを抑制し引き締まった低音を実現しています。
ラグーナの特徴というと、美しいエンクロージャーデザインも見逃せませんね。「音を聴くあらゆる空間に馴染むこと」をテーマに、Glenn of Californiaという米国家具メーカーに依頼をして製作したデザインとなっています。
Glenn of Californiaは日本ではあまり聞きなれないメーカーですが、同社の有名デザイナーを起用して作られる快適でエレガントなスタイルの家具は、本国では熱狂的なファンも多くラグーナに関してもオーディオマニアとは少し異なる観点から注目を集めています。ラグーナもGlenn of Californiaの特徴的なスッキリとした脚部を備えるため、脚部の強度が弱く、オーディオルームのシステム変更や売却時の搬出時は注意が必要です。
画像引用元:Great Plains Audio
大型モデルの搬出・買取はオーディオランドにお任せください!
ALTECのスピーカーは劇場用が多いことから大型のモデルが多いですが、オーディオランドは実績が多数ありますので安心して買取をご用命ください。
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