ホームシアターのスピーカー2.1ch・5.1ch・7.1chメリット、デメリット
皆さん、ホームシアターに憧れてはいませんか?
ホームシアターとはいわゆる小型の映画館です。
また、プライベート専用の映画館ともいえます。
映画・テレビドラマなどを、好きなとき、好きなフードを食べながら、好きな人と、あるいは一人で、存分に鑑賞できるなんて素晴らしいことですよね。
さらに、好きな音楽の世界に没入して鑑賞することだってできます。
しかし、ホームシアターを導入する際には多くのスピーカーを準備する必要があります。
スピーカーの種類にも2.1chスピーカーや5.1chスピーカーなどがあり、それぞれに特色があります。
では、スピーカーはどのようなものを購入すればいいのでしょうか?
今回の記事では「ホームシアターを導入するにあたって、どのようなスピーカーを購入すればいいのかわからない」という方に向けて、2.1ch・5.1ch・7.1chスピーカーのメリットとデメリットをご紹介します。
また、ホームシアター用のスピーカーを選ぶにあたって知っておくと便利な用語や、オススメするスピーカーのメーカーもご紹介しましょう。
ホームシアターのスピーカー用語の解説
初めに、各種スピーカーのメリット・デメリットをご紹介する前に、ホームシアター用のスピーカーを選ぶにあたって知っておくとよい用語をご紹介します。
ここでご紹介するのは以下の2点です。
●2.1chや5.1chなどの数値の意味
●サブウーファーとは何か?
これらの意味を抑えて、理想のホームシアターを実現しましょう!
2.1chや5.1chなどの数値は何を意味しているのか?
皆さんはこの記事のタイトルを見たとき「“ch”が『チャンネル』という意味だとは理解したけれど、2.1chや5.1chなどの数値は何を意味しているのだろう?」と思いませんでしたか?
この数値はスピーカーを選ぶにあたって非常に重要な要素です。
まず、2.1chの“2”の部分は、スピーカーの数を表しています。
つまり、2.1chならば2つのスピーカーが、5.1chならば5つのスピーカーが、そして7.1chならば7つのスピーカーが包含されているということです。
一方で、2.1chの“1”の部分は、サブウーファーの数を表しています。
サブウーファーとは?
サブウーファーとは、重低音専用のスピーカーのことであり、一般的に前方に設置します。
「別に重低音専用のスピーカーなんてなくても問題なく映画やドラマは見れるからいらないよ」と思う方もいるかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。重低音だけを再生するサブウーファーは非常に重要な役割を担っているのです。
重低音は、映像作品においてアクション映画などの爆発音に迫力を与える役割を担っています。
「別にそんなこと気にしていない」と思っている方もいると思いますが、勿体ないです。
人の感性には聴覚が非常に大きな影響を与えています。
たとえば、大きな音を知覚すれば、脳が危険を察知し、アドレナリンを分泌します。
人はこのアドレナリンによって「闘争か逃走反応」を起こし、映画やドラマにおいて臨場感を得ることができるのです。
もし重低音のないがしろにされた映画を見れば、「なんだか退屈な映画だったね」という感想しか出てこないでしょう。
また、音楽においてはリズムを刻む役割を担っています。たとえばベースの音などがそうです。
ベースはメインのメロディーを支える重要な役割です。もしベースがないがしろにされれば、きっとその音楽は安っぽくなってしまうでしょう。
つまり、重低音は音自体を支える重要な存在なのです!
そのため、ホームシアター用のスピーカーを選ぶ際には、サブウーファーの性能もみてみるとよいでしょう。
各chスピーカーのメリットとデメリット
さて、2.1chや5.1chの数値の意味を知ったところで、本題の各chスピーカーのメリットとデメリットをご紹介します。
それぞれの違いはスピーカーの数だけですが、各種スピーカーがもつ効果は異なります。
あなたの目指すホームシアターにマッチするスピーカーを見つけ、理想のホームシアターづくりの第一歩を踏み出しましょう!
2.1chスピーカー
2.1chスピーカーとは、2つのスピーカーと1つのサブウーファーで構成されたスピーカーセットです。
スピーカーは前方の左右に1つずつ設置します。
2.1chスピーカーのメリット
まず価格が非常にリーズナブルです。
スピーカーを購入することは決して安い買い物ではありません。
ホームシアターを導入するとなれば、非常に多くの予算が必要になります。
しかし、2.1chスピーカーを購入すれば、少しでもコストを抑えることができます。
また、設置スペースを多く確保する必要がありません。
ホームシアターは、いわゆる小部屋の一種だといえます。
そのため、ホームシアターに多くのスペースを費やしてしまえば、日常で生活するスペースが圧迫されてしまい、窮屈な思いをしかねません。
しかし、2.1chスピーカーならば、設置スペースを最小限に抑えることでき、ちょうどいい生活空間を確保することが可能です。
2.1chスピーカーのデメリット
一方で、2.1chスピーカーには迫力に欠けるというデメリットがあります。
当然ですが、スピーカーの数が多ければ多いほど音の迫力は増します。
しかし、2.1chスピーカーは最低数のスピーカーでしか構成されていないので、迫力がいまいち欠けてしまうのです。
5.1chスピーカー
5.1chスピーカーとは、5つのスピーカーと1つのサブウーファーで構成されたスピーカーセットです。
スピーカーは、前方の左右と中央に1つずつ、後方の左右に1つずつ設置します。
5.1chスピーカーのメリット
まず、後方に2つのスピーカーが加わることによって、臨場感が増します。
2.1chスピーカーでは前方にしかスピーカーがありませんでしたが、後方にもスピーカーを設置することによって音が広がり、映画やドラマのなかに没入することができるのです。
また、DVDに収録されている映画には、5.1chで音声が収録されているものが多いです。
そのため、5.1chスピーカーでホームシアターを導入すれば、本物の映画館と同レベルの映画を鑑賞することができるようになるのです!
5.1chスピーカーのデメリット
一方で、5.1chスピーカーは後方にもスピーカーを設置するため、2.1chスピーカーよりも広いスペースを確保する必要があります。
上でも述べましたが、無理に広いスペースをホームシアターのために使ってしまうと、日常生活で使うスペースが圧迫されてしまいます。
そのような事態を回避するためにも、たとえ予算に余裕があったとしても、慎重な空間の計算が必要です。
7.1chスピーカー
7.1chスピーカーとは、7つのスピーカーと1つのサブウーファーで構成されたスピーカーセットです。
スピーカーは、前方の左右、鑑賞者の左右、後方の左右に1つずつ6角形で囲むように、残りの1つを前方の中央に設置します。
7.1chスピーカーのメリット
なんとなく察していると思われますが、7.1chスピーカーをホームシアターに導入すると、非常に迫力のある映画やドラマを、その世界に入り込んで楽しむことができます。
7.1chスピーカーは一般的なホームシアターのなかで最も臨場感を得られるスピーカー構成です。
ほかにも9.1chスピーカーや11.1chスピーカーが存在しますが、7.1chでも実際の映画館をはるかに超えたクオリティの作品を鑑賞することができます。
また、DVDの上位互換であるブルーレイには、7.1chで音声が収録されているものがあります。
つまり、7.1chスピーカーをホームシアターに導入すれば、最高品質の映像作品を楽しむことが可能になるのです!
7.1chスピーカーのデメリット
しかし、7.1chスピーカーを採用するにあたって問題になってくるのがコストの問題です。
何度も述べますが、スピーカーの購入は決して安い買い物ではありません。
そのため、7つのスピーカーに加えて重低音専用のサブウーファーを購入するとなると、非常に多くの費用がかかってしまいます。
後先考えずに7.1chスピーカーを購入してしまうと、生活が困難になったり、ご家族に迷惑をかけたりしてしまう可能性もあるので、7.1chスピーカーを購入するときは慎重に考えてから決断しましょう。
ホームシアター用スピーカーのオススメメーカー
さて、ここまでは2.1chスピーカーと5.1chスピーカー、そして7.1chスピーカーのメリット・デメリットをご紹介してきました。
では、具体的にどのようなスピーカーが良いのでしょうか?
そこで以下では、ホームシアター用のスピーカーをオススメのメーカーに基づいてご紹介します。
JBL
(画像引用元:https://jp.jbl.com/JBLBAR31BLKJN.html)
JBL(ジェービーエル)とは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州ノースリッジに本拠地を置く音響機器製造会社です。
JBLのスピーカーは重低音を強みとして持っており、映画やドラマなどで迫力のある演出を最大限に堪能することができます。
オススメのスピーカーとしては、「JBL Bar 3.1」があります。
このスピーカーはこの記事では紹介していない3.1chスピーカーですが、比較的に低価格で購入することができます。
スピーカーは前方の左右と中央に1つずつ設置します。
また、中央のスピーカーからは鮮明な音声が出力されるため、2.1chに比べてセリフなどを聞き逃すことが少なくなる利点があります。
TANNOY
TANNOY(タンノイ)とは、イギリスのスコットランドノース・ラナークシャーコートブリッジに本拠地を置くスピーカーメーカーです。
TANNOYのスピーカーは箱の素材にウォールナットやマホガニーなどの高級木材を使用しており、ミュージカル映画や情趣のある映画を鑑賞するのに最適です。
また、デザイン性にも優れているため、インテリアとしても優秀なはたらきをみせてくれます。
オススメのスピーカーとしては「TANNOY MERCURY 7.1」があります。
このスピーカーは7.1chスピーカーのため、作品の世界に入り込んで楽しむことができます。
SONY
(画像引用元:https://www.sony.jp/home-theater/products/HT-RT5/)
SONY(ソニー)とは、東京都港区に本拠地を置く事業持株会社です。
SONYは音楽分野だけでなく、ゲームや映画など、多くの分野でも活躍しています。
SONYのスピーカーはとにかく高音質であり、重低音にも力を入れています。
オススメのスピーカーとしては「SONY HT-RT5」があります。
このスピーカーは後方のスピーカーが壁掛け式になっており、足元のスペースを要しません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ホームシアターを導入するにあたって、ぴったりのスピーカーは見つかりましたか?
ホームシアターは日常を豊かにできる素晴らしい設備です。そのため、スピーカーなどの機材は慎重に決めなければなりません。
この記事が理想のホームシアターづくりに貢献できれば誠に光栄です!
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