Thorens(トーレンス)とRolf Kelch(ロルフケリヒ)、2台のReferenceの買取実績をご紹介します

アイキャッチ画像引用元:VintageAudio

今回ご紹介します2台の重量級レコードプレイヤー、一台はThorens(トーレンス)のReference。と、もう一台はあまり聞かない(見ることがない?)Rolf Kelch(ロルフケリヒ)のReferenceⅡとなります。雰囲気が似ているこの二台ですが、ご存じの方も多いかと思いますが同じ設計者であるドイツのRolf Kelch氏によって製作されました。双方ともドイツらしい無骨で力強い感じが出ていますよね。こちらの【Rolf Kelch ReferenceⅡ】はRolf Kelch氏が自身の名前を冠したブランドを設立し製作した事実上の【Thorens Reference】の後継機種と言えるでしょう。今回は揃うことが珍しいこの2機種が入荷しましたのでご紹介させていただきます。

THORENS(トーレンス)とは?

THORENS(トーレンス)は、1883年に誕生したスイスの老舗レコードプレーヤー・メーカーで、現在はスイスのバーゼルに本社があり、製品はドイツで製造されています。創業139年、一世紀以上の歴史を誇り、世界最古のオーディオメーカーとして知られています。日本最古のオーディオメーカーであるラックスマンは1925年創業で、英国の老舗メーカー、タンノイが1926年創業ですので、さらに40年も前に創業されたメーカーです。
THORENS創設者のヘルマン・トーレンス氏が最初に手掛けた作品はオルゴールでした。その起源は、時計などと同様に、寒さが厳しいスイス特有の土地において厳寒期でも屋内で出来る手工業が始まりとなっています。

オルゴールが奏でる至高の音色は高度な精密技術と熟達した職人による音階調整から生み出されます。その精巧さや音階の正確さが、トーレンスに継承されてきたレコードプレーヤー製造の長い歴史を支えてきました。トーレンスは1929年にダイレクトドライブ方式の特許を獲得しましたが、それ以降も今に至るまで、ベルトドライブ・システムを採用し改良を続けています。現在のトーレンス製品には、ベルトドライブ・システムが持つ利点を最大限活かすために独自のフローティング・サスペンション方式を始めとした、多くの新しい技術が取り入れられています。それだけでなく10年、20年にわたり愛され、変わらぬスペックで使用し続けられる製品を造るため、素材を厳選し、製品のほとんどの部位が金属製素材、木質製素材により構成され、プラスチック素材はその性質が必要であると思われる部分以外は使用していません。

画像引用元:THORENS公式ページ

THORENS(トーレンス)製品の系譜

1957年にアイドラー型ターンテーブル「TD124」を発売し高い評価を獲得したトーレンスはその地位を確立し、1965年に二重構造のターンテーブルとフローティングサスペンションを搭載したベルトドライブプレーヤー「TD150」を登場させ一大ブームを巻き起こしました。

その後、日本でも株式会社ノアがトーレンス製品の輸入を開始し「TD125」・「TD320」・「TD520」などが人気を博します。(※現在、トーレンス社の日本総輸入代理業務は(株)ノアから(株)パラッドへ移管しています。) そしてアナログレコード絶頂期の1980年にレコードプレーヤーの最高峰と称される超高級製品「Reference(リファレンス) 」を発売します。続いて1983年には、高級レコードプレーヤーの「Prestige(プレステージ)」を発売し、どちらも傑作品としてオーディオマニアの羨望の的となりました。現在でもRefarence(リファレンス)やPrestage(プレステージ)は大変人気があり高額で取引される一級品です。

トーレンス製品が奏でる音色には、先述のオルゴール製造で成熟された「音階の正確さ」や「響きの美しさ」など熟練の技が色濃く表現されており、デジタルが及ぶことのない「人間の感性」や「生きたサウンド」を感じさせてくれます。そこにはスペックではないアナログレコードプレーヤーの魅力がたっぷりと詰まっており、音楽の豊かさや楽しさをふんだんに味合わせてくれます。

 

Thorens Reference (トーレンス・リファレンス)

Reference(リファレンス)は、トーレンスの長期にわたる研究開発で得た知識を注ぎ込み、コストに関係なく最高のサウンドのターンテーブルを作ることをテーマに実験的に開発されました。1979年の発売以降、公式には100台が製造・販売されました。Referenceのターンテーブルは、一つひとつが職人による手作業で製造されています。そのため、色やトーンアーム、モーターリフトなど、注文者の特別な要望に応えることが出来ました。

『Thorens Referenceの主な特徴』
●Thorens社製ベルトドライブ
●クラッチプーリ付き三相モーター
●電子制御によるモーター制御
●3スピード。33 -1/3, 45, 78 rpmの3スピード
●ピッチコントロール±6%.
●ターンテーブル外周にイルミネーション・ストロボスコープを装備。
●アルミ鋳造の重厚なベーシック・シャーシと重厚なフローティング・シャーシを採用。フローティング・シャーシには特別に計算されたチャンバーを設け、粒状の鉄を充填し、最適なダンピングを実現。
●金メッキハウジングを採用した防振・耐衝撃4点式サスペンション。各サスペンションポイントは個別にバブルレベル調整可能。
●トーンアームとカートリッジの組み合わせに正確にマッチするよう、フローティングシャーシの共振を調整可能(1~5Hz)。
●重量6.6kg、直径30.3cmの特殊制振ターンテーブルプラッターを採用。
●世界最高のランブルフィギュアを実現する高価な新型主軸受構造。高精度に研磨されたスチールシャフトはオイルバッチの硬質材料ベアリングで回転する。
●レコードスタビライザー、金メッキ
●各種サイズの3トーンアーム台
●電動モーター式リフト2基(オプション)
●メイン・シャーシに搭載された金メッキの制御基板
●大型ダストカバー
●DIN 45507に準拠したワウおよびフラッター。< 0.02% ランブル(非加重)、DIN Aに基づくRumpelmesskoppler*で測定、82 dBより良好。
●重量:約90 kg
●寸法 620x360x510 mm

 

Thorens Prestige (トーレンス・プレステージ)


トーレンス創立100周年に発表された最高峰のプレーヤーシステム、Prestige(プレステージ)は、
Reference(リファレンス)で培われたノウハウが最大限に投入されています。発売当初から絶大な人気を誇り、オーディオマニアの憧れの的でありました。限られた数しか製造されない予定で受注生産され、オリジナルシステムとしてアームレスシステムの他に5種類のアームバリエーションが用意されていました。また、2本のロング/ショートアームを搭載する事が可能です。

プレステージではフローティングサスペンション方式を採用しています。ピュアな音楽を再生する為に外部からの振動を防止するこの方式では、ターンテーブルとそれを受けるシャフト及び軸受け、さらにアームベースも一体化したサブシャーシを、本体のメインシャーシから浮遊(フローティング)させた構造となっています。これにより、音楽信号にマイナスの影響を与える周波数帯の外部振動を例外なく吸収・排除しています。

駆動方式には、フローティングサスペンション方式を採用した時に懸念されるモーターとターンテーブルとの間の位相誤差をベルトの弾性によって補償できるベルトドライブ方式を採用しています。ベルトドライブ方式では、ダイレクトドライブ方式で課題となるモーター本体のノッキングや振動、ひねりがダンプされ、ターンテーブルにダイレクトに伝わるのを防ぐことが出来ます。さらに、小トルクの静かなモーターで慣性質量の大きいターンテーブルを駆動できるという利点もあります。

ターンテーブル部には、ターンテーブル全体が1つの共振周波数を持った巨大な楽器になるのを防ぐ効果のある二重ターンテーブル構造を採用しています。構造としては、メインターンテーブルの内側に径の小さなベルト駆動用サブターンテーブルを抱き合わせた組立てになっており、これにより分割共振の原理でメインとサブの2つのターンテーブルの共振を互いに打ち消し、さらにこの径の小さなサブターンテーブルとモーターをつなぐことで偏差を減らしています。ターンテーブルを支えるシャフトは直径15mm、全長13mmのものを採用しています。微かな隙間にオイル一枚がやっとという精密度でベアリングや軸受けと接しています。また、回転部は3層ダンプ構造のサブシャーシによって安定した状態で支えられ、この三層は鋼板・アルミ厚板・鉛板によって構成されています。

ダンプ材は、アームベース内部とアルミ亜鉛合金製ターンテーブルの外周24点にアイアングレインを補填しており、これによってターンテーブルの重さは7.9kgに及んでいます。鋼板と鉛板を抱き合わせたダンプ構造のベースシャーシは、振動に強い設計となっています。このベースシャーシに固定された特性大型ハウジングにシンクロナスモーターが装備されています。また、操作系エレクトロニクスは全てベースシャーシ上に設置されており、プッシュボタン方式のフロントコントロールパネルに直結しています。クォーツコントロールシステムには、ターンテーブルの実際の回転数をタコジェネレーターによって検出して補正する方式を採用しています。これにより、音楽再生時の負荷変動やベルト走行の些細な変化に伴う回転数変動が発生しても、安定した回転を実現しています。
外観はメタリックグレイのエナメル塗装となっており、木部にはヨーロピアンオーク材のウインギーが使用されています。

Thorens Prestigeの主な特徴』
●駆動方式:ベルトドライブ
●モーター:二相16極シンクロナスモーター
●回転数:33 1/3、45、78rpm
●速度微調整範囲:±6%.
●ターンテーブル:直径34cm、重量7.9kg
●回転ムラ:0.02%(DIN45539)
●外形寸法:幅612x高さ280x奥行510mm
●重量:58kg

 

Rolf Kelch ReferenceⅡ(ロルフ・ケリヒ リファレンスII)

長年トーレンスで設計者として高級ターンテーブルを開発していたRolf Kelch(ロルフ・ケリヒ)氏は、その経験をもとに自身の理想を製品化すべく独自メーカーを設立しました。それが2003年に設立されたRolf Kelch(ロルフ・ケリヒ)です。Rolf Kelchの第1作目は2004年に発売されたReference IIで、トーレンスのReferenceの後継機とも言える製品です。

Rolf Kelch Reference IIの駆動部はダブルモーターによるベルトドライブ方式となっています。駆動モーターにはクォーツコントロールシンクロナスモーターを2基搭載しており、15kgの重量級プラッターを駆動するのに十分な起動トルクを獲得しています。シャーシには重量級シャーシを採用することにより低周波数の振動の影響を取り除いています。シャーシ及びフローティングボディの素材にはMDFを使用しています。金属で出来た顆粒状のバラストを適した点に配置することで重量級ボディを製造しています。

フローティングはダブルサスペンション構造となっています。この構造では、モーターが搭載されているベースシャーシに金属製の支柱が3本立っており、そこから伸びる3本のリーフサスペンションによりボディ全体がフローティングしています。また、プラッターを支える軸受部のブロックは3点支持のスパイクでフローティングボディに接しており、軸受自体はワイヤーサスペンションでフローティングしています。このダブルサスペンション構造はあらゆる周波数の振動を排除するのに役立ち、またリーフサスペンションは最低共振周波数を可変でき、低域のチューニングにパワーを発揮します。

トーンアームは最大で2基の装着が可能で、2基ともロング(12インチ)とショート(9インチ)の選択が出来ます。電源部はアイソレーショントランスを搭載しています。これは、別の筐体で独立させることで電源による振動の影響を排除しています。スイッチ操作で消灯できる内蔵ストロボによる速度アジャスト機能も搭載しています。

Rolf Kelch Reference IIの主な仕様』
●回転スピード:33 1/34578 r/min(3段階切替、フロント部切替スイッチにより選択)
●フラッター:0.03
●速度変化:0.1%以下
ランブル:83.4dB (coupler)/73.8 dB (disk)
外形寸法:幅600x高さ250x奥行610
●質量:66kg(総重量)15kg(アウタープラッター重量)

 

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