今更聞けないシリーズ、レコード再生時に必要となるフォノイコライザーって何?

アイキャッチ画像引用元:audio-technica公式ページ

近年アナログレコードの人気が再燃し、レコードプレーヤーを買ってお手持ちのコンポやアンプにつないでみようかなとお考えの方も増えてきたかと思います。レコードプレーヤーを購入し、家にある機器につないでみたけれど音が鳴らない、または音が小さすぎて聴けないという声を耳にすることがあります。それはレコードを再生する時に必要なフォノイコライザーという機能を忘れているからかもしれません。今回はあたり前の様でオーディオ初心者では忘れがちなレコードを再生する時に必要となるフォノイコライザーについてご紹介させていただきます。

【今更聞けないシリーズ】
・インシュレーターでオーディオの音の変化を楽しむ。「インシュレーター」の楽しみ方
・「DENON」の読み方はデノン?デンオン?
・オーディオケーブルの種類と違いとは?

 

 

画像引用元:Phasemation公式ページ

フォノイコライザーとは

レコードを再生するには、レコードプレーヤーとアンプを接続する為に、アンプの「PHONO IN」という入力端子に接続しないと音が出ません。通常、Hi-Fiオーディオ用のアンプにはフォノイコライザーが搭載されているので、PHONO IN端子に接続すれば良いのですが、最近のミニコンポや小型アンプにはフォノイコライザーが装備されていないことがほとんどです。

昔はレコードプレーヤーを聴くのがステレオの目的だったので、アンプには間違いなくフォノ端子がありました。しかし80年代にCDが登場すると、一般にレコードプレーヤーを聴く方がいなくなり、アンプを製造する側も「フォノ端子は要らないね」となりました。以来、アンプを買ったらフォノ端子が付いていなかった、ということもしばしば。フォノ端子がないということは、アンプにフォノイコライザーが内蔵されていないということですが、アンプにフォノ端子がなくても慌てる必要はありません。

フォノイコライザーとは、簡単に言うと、レコードにカッティングしやすいように処理された音をフラットな音に戻す回路のことで、レコードを再生するのになくてはならない回路です。そして、アンプにフォノ端子がない場合は、このフォノイコライザーを購入すれば良いのです。フォノイコライザーは単体でも販売しており、安いものでは1万円以内、またハイエンドなら50万円程のフォノイコライザーがあります。高級品はボディも大型アンプなみ。フォノイコライザーはアナログレコードを聴くのに必要なものですが、難しく考えることはありません。アンプやレコードプレーヤーに内蔵されているタイプもあるので、このように元々内蔵されているならそれもよし、単体で購入するならローエンドからハイエンドまでお好みで選べば良いでしょう。

フォノイコライザーが必要なわけ

さて、レコードを再生するときに必須となるフォノイコライザーですが、なぜ必要なのでしょうか?アナログレコードの音は盤面に掘られた溝に記録されていますが、低い音や大きい音は振幅が大きいため、そのまま記録したのではレコード針が溝から飛び出してしまいます。また振幅が大きいと音溝の間隔も大きくなり、 その結果として盤面に収録できる時間が短くなってしまうのです。これらを避けるために低音は音量を下げて記録され、一方で高音は振幅が小さいため盤面のノイズと混じりやすく、それを防ぐために音量を上げて記録されます。このように記録された音を元に戻すのがフォノイコライザーの役割なのです。

 

画像引用元:LUXMAN公式ページ

フォノイコライザーの主なはたらき

さて、ここからはフォノイコライザーの主な2つの働きについて見ていきましょう。

1. 出力レベルを上げる

フォノイコライザーの1つ目の働きは、出力レベルを上げることです。CDプレーヤーなどのオーディオ機器からの出力信号は2V程度であるのに対して、レコードプレーヤーからの出力は0.1~5mVと非常に小さい信号です。そのため信号を十分な出力レベルまで増幅する必要があります。

2. レコードに記録された音を本来の音に復元する

フォノイコライザーのもう一つの大きな働きは、レコードに記録された音を本来の音に復元することです。レコードに音溝を刻む時は、前述したように、低音は小さく、高音は大きく記録しておきます。この「低音は小さく、高音は大きく記録する」という方法は「RIAAカーブ」という 世界共通規格に準じています。RIAAとはアメリカレコード協会(Recording Industry Association of America)の略称です。レコードを再生する際は、レコード盤からはRIAAカーブのかかった音が再生されます。それに対してフォノイコライザーが逆RIAA(低音を大きく高音を小さく)のカーブをかけます。こうしてレコード盤に記録されたカーブと真逆のカーブをかけることで、本来の音に復元するのがフォノイコライザーの働きです。

 

画像引用元:audio-technica公式ページ

フォノイコライザーの種類

フォノイコライザーにはMCやMMなど、カートリッジの種類によって対応しているかどうかもあるので、お手持ちのレコードプレーヤーやオーディオがどの種類かを確認しておく必要があります。それでは、フォノイコライザーの種類をご紹介いたします。

MM型

MM型のフォノイコライザーは比較的出力が高く、アンプのフォノ入力に直接つなぐタイプになります。特徴は針を交換する際も自分で簡単にできるという点が大きく、初心者の方におすすめです。MM型対応のフォノイコライザーは他の種類に比べて価格もリーズナブルで手に届きやすい傾向にあります。何と言っても、手軽に楽しめるのがメリットです。お手元にあるフォノイコライザーシステムが付いていないオーディオ機器に、レコードプレーヤーなどのアナログ機能を取り付けてすぐに聴きたいという方に最適でしょう。

MC型

フォノイコライザーのMC型は、周波数がMM型よりも広帯域なので、幅広い音源に調整を行うことが出来ます。MC型の出力は、MM型の1/10と非常に低く、昇圧トランスやヘッドアンプが必要となります。針の交換はメーカーに依頼するか、カートリッジごと交換することになります。
MM型が初級者でも取り入れやすいのに対して、MC型は中級者から上級者におすすめのタイプです。MC型対応のフォノイコライザーは、MM型対応よりも比較的高価な商品が多く、使用の際も手間がかかりますが、MM型を超越する音質を実現することが可能です。
まずはお手頃なMM型のフォノイコライザーを試し、アナログ音源の魅力にはまったならば、一段上の音質を獲得できるMC型を導入しても良いでしょう。アナログレコードを聴くと、こういう所にこだわるのも楽しみのひとつですね。

MM/MC対応型

MM/MC対応型は、スイッチひとつで両方のタイプに入れ替えることが出来るフォノイコライザーです。万能で便利なこのタイプは価格も高級で、音質やノイズなどの調整を幅広く対応している高品質な商品が多いのも特徴です。
MM・MCのどちらのタイプにも適応しているので、初心者の方におすすめしたい種類ですが、リーズナブルな商品が少ないので予算に余裕がある場合はこちらを購入しておくと安心できると言えるでしょう。

 

フォノイコライザーの違い

電力の違い

フォノイコライザーを選ぶ際に重要なポイントとして、フォノイコライザーの電力が注目されます。電力が高いフォノイコライザーの方がダイナミックなサウンドを鳴らしてくれます。電力が高いかどうかの確認は、フォノイコライザーを選ぶ基準にもなるでしょう。ただし、電力が高いだけで臨場感やフラットな音程を実現出来るというわけではありません。ですので、アナログレコーダーの鮮明な音色を楽しみたい方は、各フォノイコライザー商品の独自性を比較して選ぶようにしましょう。

ローカットフィルターを採用しているか

フォノイコライザーの特徴の一つとして、ローカットフィルターが採用されているかという点もあります。ローカットフィルターとは、雑音を引き出してしまうサブソニック成分というものを排除してくれる機能です。
このローカットフィルターによって幅広いノイズを軽減することが出来るため、より綺麗でクリアなサウンドを楽しめます。ただし、ローカットフィルター付のフォノイコライザーは高価な商品が多いので、手が出しにくいというデメリットも。ですので価格よりも性能を優先したい方や、より一層美しい音色を楽しみたいという方におすすめです。

 

人気フォノイコライザー5選

audio-technica AT-PEQ3 

画像引用元:audio-technica公式ページ

audio-technica(株式会社オーディオテクニカ)は1962年東京に設立された日本のハイエンドヘッドフォンの代表メーカーです。audio-technica AT-PEQ3 MMフォノイコライザーは、PHONO入力端子を持たない機器(アンプ、アクティブスピーカーなど)でレコードを聴く場合に使用するフォノイコライザーです。VM(デュアル・マグネット)型、MM(ムービング・マグネット)型が付いているレコードプレーヤーに対応可能となっています。

『AT-PEQ3の主な特徴』
・高音質ICをイコライザー回路に採用
・接触抵抗の少ない金メッキジャック
・堅牢なメタルボディの軽量コンパクトサイズ
・金メッキRCA端子を採用
・接続ケーブル付属

『AT-PEQ3の仕様』
◯定格入力:2.5mV(1kHz)
◯定格出力:150mV(1kHz)
◯最大許容入力:60mV
◯イコライザ偏差:20~20kHz、±0.5dB
◯SN比:80dB(JIS-A)
◯入力インピーダンス:47kΩ
◯電源:DC15V/300mA(ACアダプター)
◯消費電流:20mA
◯外形寸法(突起部除く):30(高さ)×70(幅)×D92mm(奥行)
◯質量(本体のみ):約160g
◯付属品:ACアダプター
製品情報:audio-technica

 

Ortofon EQA-555MK2 

画像引用元(Ortofon 現行モデルEQA-2000):オルトフォン公式ページ

ortofon(オルトフォン)はギリシャ語で「真正な、正統な」を意味する”orto(オルト)”と「音」を意味する”fon(フォン)”を組み合わせた、ターンテーブルのカートリッジやヘッドホンなどを取り扱うデンマークのオーディオブランドです。1918年に創立されて以来、常に世界のリーダーとして最前線で活躍しています。妥協を許さない高品質なサウンドは、多くの経験から培われたノウハウと熱意から誕生し、アメリカや日本をはじめ、世界各国で莫大な人気を博しています。オルトフォンはその名が表すとおり、終始「アナログサウンド」に関わって歩みを進めてきました。そして、自らテーマとして掲げる“ACCURACY IN SOUND”の実現を一貫して追求し続けています。

ortofon EQA-555MK2は、MC/MM対応のフォノイコライザーです。EQA-555を基に部品のグレードアップを図り、性能向上、オルトフォンジャパンの技術陣が国産部品のみを使用し開発した、手作りの製品です。濃紺黒色が深い重厚なパネルは、スイス製の特殊染料により染め上げられた非常に高品位な仕上です。純粋な音質を獲得する為、デイスクリート部品、電源回路にはR-Coreトランスを採用しています。R-Coreトランスとは、医療機器に採用される同型のトランスで、EI coreトランスに比較して漏洩磁気は1/10 以下、ノイズ発生は1/2 以下の高い性能を誇るトランスです。音質は暖かく、明るく、丸みのあるサウンドを聴かせてくれます。

『EQA-555MK2の主な仕様』
◯MC/入力感度:250μV
◯インピーダンス:2Ω-6Ω
◯MM/入力感度:2.5mV
◯電源:100V 50/60Hz
◯重量:2.4kg
◯寸法:218(幅)
65(高さ)205mm(奥行)※ツマミ端子含む

 

LUXMAN EQ500 

画像引用元:LUXMAN公式ページ

LUXMAN(ラックスマン)は、言わずと知れた日本の音響機器トップメーカーです。創業90周年を迎えた現在も、すべての人と音楽を通して喜びを共有したい、そんなラックスマンのまっすぐな姿勢は製品の高度なパフォーマンスの隅々まで表現されています。

LUXMAN EQ500は、全段真空管による無帰還CR型増幅回路を採用した真空管フォノイコライザーアンプです。EQ-500は、音楽の持つ息遣いを豊かに再現するため、増幅素子として全段に真空管を選択しています。フロントパネルには、アナログ再生の面白みを堪能できる細かな調整機能や切り替え機能の数々がレイアウトされ、メカニカルな存在感と機能美を追求した製品となっています。

『EQ500の主な特徴』
・趣味性の高い全段真空管式フォノイコライザー
・RIAA専用の無帰還CR型増幅回路
・薄型筐体にアナログメーター装備
・スロバキアJJ製真空管の採用
・カートリッジに最適化する負荷調整
・大型出力トランスと4基のMCトランス
・多彩なコントロール機能の数々
・オリジナル・カスタムパーツの採用
・高剛性インシュレーターと電源ケーブル

『EQ500の仕様』
◯回路方式:SRPP、終段カソードフォロア、無帰還CR型イコライザー (RIAA)
◯使用真空管:ECC83×4本、ECC82×2本、EZ81×1本
◯入力感度 (1kHz、ゲイン切り替え36dB時):MM 4mV、MC high 0.44m V、MC low 0.18mV
◯入力インピーダンス:MM 30kΩ~100kΩ (可変)、MC high 40Ω、MC low 2.5Ω
◯定格出力 / 出力インピーダンス:250mV / 850Ω
◯利得 (1kHz、ゲイン切り替え36dB時):MM 36dB、MC high 55dB、MC low 63dB
◯最大許容入力 (1kHz):MM 300mV、MC high 34mV、MC low 13mV
◯RIAA 偏差:MM / MC high / MC low 20Hz~20kHz (±0.3dB)
◯全高調波歪率:0.07%
◯S / N比(IHF-A):MM 76dB、MC high 75dB、MC low 74dB
◯チャンネルセパレーション(10kHz):65dB
◯入力:アンバランス 3系統
◯出力:アンバランス 2系統、バランス 1系統
◯電源電圧:AC100V (50 / 60Hz)
◯消費電力:47W(電気用品安全法の規定による)
◯外形寸法:440(幅)×92(高さ)×397(奥行)mm ※奥行きは前面ノブ5mm、背面端子12mmを含む
◯重量:12.5kg(本体)、15.2kg(標準梱包)
◯付属品:電源ケーブル(JPA-10000i : 極性マーク付)
製品情報:LUXMAN 

 

Phase Mation EA-550 

画像引用元:Phasemation公式ページ

Phasemation(フェーズメーション)は、協同電子エンジニアリング(株)の日本のオーディオブランドです。フェーズメーションの名前は、位相のフェーズと情報のインフォーメーションを合わせて造られました。ステレオ再生の原点は、L・Rの2チャンネルで音楽演奏のステージ感を表現することですが、それにはチャンネル間の位相特性が重要な要素であり、それがブランド名に表現されています。フェーズメーションの技術が培われたのは、電子計測機器の開発製造に原点があります。そしてその核心技術による自動車の限りない無人化運転に向けた開発を主業とした技術集団の会社でもあります。これにより協同電子エンジニアリング(株)は、音楽再生装置に求められる位相の再現において、求められる先端技術を余すことなく投入出来る環境にあるのです。

「EA-550」は、レコードに刻まれた音楽の実在感、アーティストの情念をも引き出すと謳われるセパレート型フォノアンプ(2筐体)です。これまでフェーズメーションは「アナログもまだまだ極め尽されていません」を合言葉に、アナログディスク愛好家向けに、EA-1000、 EA-500、EA-350、EA-300、EA-200 と無帰還によるフォノアンプの商品ラインアップを拡大してきました。そして2019年に、フェーズメーションが展開してきた半導体フォノアンプの集大成として一切の妥協を許さず、内蔵MCトランスは2次巻線材に高純度銅線 PC-TripleC を使用した特殊分割巻き線構造の新規設計とし、回路のブラッシュアップと合わせ新次元の音を体感出来るEA-550を発表しました。

『EA-550の主な特徴』
①Lch、Rch 独立完全モノラル2筐体構成の強靭なシャーシ構造採用
CA-1000・T-2000のデザインを踏襲した10mm厚のアルミスラントフロントパネル、1.6mm厚の銅メッキ鋼板シャーシベース、1.6mm厚の銅メッキ鋼板カバーで構成された強靭な筐体構造を採用し、剛性の確保と磁気歪の低減を実現しています。また、フットには外部振動を遮断する重量級金属インシュレーターも採用しています。さらに左右分割されたイコライザー部と強力な電源部に支えられたその再生音は、高 S/N で高分解能となっています。

②オールディスクリート部品によるV-I/I-V変換型全段対称無帰還増幅回路
フェーズメーションでは、音源(レコード)の情報を余すことなく再生することを理想とし、半導体/真空管共にすべてのアンプを、構成する部品や回路に高い精度と技術を要求される無帰還アンプで構成しています。その結果、音質面では音楽の持つ躍動感、ダイナミクス、陰影等の表現に優れたサウンドの再現を実現しています。

③充実した機能
1 3系統の入力端子を装備し、各々MM/MCの切り替えが出来ます。また入力1、2はXLRコネクターによるバランス入力にも対応しています。
2 CR2段の無帰還形Low Cut Filterを搭載し、反りのあるレコード盤を音質劣化なく再生し、スピーカー(ウーファー)の揺れを防止しています。
3 3種類の再生カーブ切替SWを搭載しています。イコライザー特性は従来のSTEREO用RIAA特性に加えて、モノラル専用の特性となるMono1(DECCAレーベル等で使用)、Mono2(コロンビアレーベル等で使用)という3種類を装備し、レーベルに合わせた忠実再生が可能となっています。
4 「消磁」回路の搭載により、帯磁してしまった鉄心入りのMCカートリッジが消磁され音質がクリアになります。

高音質部品の採用
フォノアンプの音質への影響力が高いRIAA素子には、定格容量にゆとりを持たせた1%グレードの金属皮膜抵抗に加え、誘電体にシルバードマイカー板を用いたマイカーコンデンサーなど、音質に定評のある高音質部品を使用しています。一方で電源回路には、高音質と評判のローム社製SiCダイオードを、整流コンデンサーにはニチコン社製の低抵抗電極箔を使用した金メッキ端子の最高級オーディオグレードの大容量電解コンデンサーを、それぞれ採用しています。また、電源トランスは、Rコアを用いた低リケージフラックスのトランスを「+」電源と「-」電源に各々専用に計4個使用し、各々をブリッジ整流することでグランドの共通インピーダンスによるマイナス影響を排除しています。

『EA-550の仕様』
◯形式:V-I/I-V変換型全段対称無帰還イコライザーアンプ
◯入力様式:MM、MC
◯入力感度:2.5mV(MM)、0.13mV(MC)
◯適合カートリッジ出力インピーダンス:47kΩ以下(MM)、1.5~40Ω(MC)
◯利得:38dB(MM)、64dB(MC)
◯入力換算S/N比:-120dBV(MM)、-140dBV(MC)
◯定格出力電圧:200mV(1kHz)
◯リアカーブ偏差:±0.5dB(20~20kHz)
◯消費電力:10W(100VAC 50~60Hz)/片ch
◯外形寸法:211(幅)×93(高さ)×360(奥行)
◯質量:5.5kg/片ch
製品情報:Phasemation

 

SME SPA-1HL 

SME(エスエムイー)は、1959年スケール・モデル・エキュイプメント(SME)社長のロバートソン・エイクマン氏が、本業の模型製造の傍ら、趣味で製作したトーンアームがマニアの目に止まり、製品化されたのが始まりのブランドです。その優れた機構はSME方式と呼ばれ、その後のトーンアームの標準規格にまでなりました。イギリス職人の頑固で一途な製品製作が多くの音楽愛好者に支持され、以来アナログプレーヤー用トーンアームのトップブランドとして君臨しています。

「SPA-1HL」は、トーンアームで有名なSMEが、トーンアーム以後の最大のパートであるフォノイコライザーに着目して開発し、1986年発売したフォノイコライザーアンプです。
増幅素子には音質的・特性的な長所を大事に、双3極管ECC83、ECC88を採用しています。ECC83、ECC88はマランツモデル7など歴史に残る銘機にも使用されたもので、優れた音質を持っています。真空管は電子の移動によって電流が流れるため、ホールの移動によって電子の受け渡しがされるトランジスタに比較して、信号通過スピードが速く、したがって信号の処理能力が高くなっています。また、真空管は直線性にも優れているため、大きなダイナミック・レベルが確保出来ます。このため抵抗や線材の影響を受けにくいなど、フォノイコライザーアンプに適した特性があります。
MCカートリッジにはステップアップ用に新開発したバランスタイプの昇圧トランスを採用しています。昇圧トランスでは、1次側巻線にセンタータップを設けてバランス受けとすることで、ハムレベルを小さく抑えており、加えてリード線から入るノイズやリード線の引き回しによる影響を排除しています。シャーシはトランス部、アンプ部、電源部を3つのブロックに分割し、スペース的にも電気的にも独立した構造となっています。この独立3ブロック構造によって相互干渉による歪を排除しています。

『SPA-1HLの仕様』
◯型式:フォノイコライザーアンプ
◯ゲイン(1kHz):Through:40.8dB、Mid:64.0dB、Low:75.8dB
◯歪(1kHz、1V):0.0067%以下
◯最大出力電圧:30V(1kHz、47kΩ負荷)
◯電源:AC100V、50Hz/60Hz
◯消費電力:50W
◯外形寸法:410(幅)x110(高さ)x285mm(奥行)
◯重量:7.0kg

 

画像引用元:audio-technica公式ページ

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